NY株見通しー利下げ見通しを巡り5月個人消費支出(PCE)価格指数
今晩はインフレ指標に注目か。昨日は中東情勢への警戒感が和らぐ中、米10年債利回りの低下を追い風にハイテク株が上昇し、相場をけん引した。ダウ平均が404.41ドル高(+0.94%)と反発し、S&P500も0.80%高と反発。一時0.89%高まで上昇し、2月に付けた史上最高値まで0.91ポイント(0.01%)に迫り、終値でも最高値まで0.05%に迫った。ナスダック総合は0.97%高と4日続伸し、時価総額上位銘柄で構成されるナスダック100は0.94%高4日続伸し、3日連続で終値の最高値を更新した。週初来ではダウ平均が2.80%高、S&P500が2.90%高、ナスダック総合が3.70%高となった。引け後の動きではナイキが時間外で約11%高と急伸。6-8月期の売上高と粗利益率が予想ほど悪化しないとの見通しが好感された。
今晩は週末の取引となるが、史上最高値に肉薄したS&P500の高値更新がなるか否かに注目が集まる。足もとでは中東リスクの緩和や利下げ期待を背景に、マグニフィセント・セブンなどのメガキャップが上昇モメンタムを取り戻し、エヌビディアやマイクロソフト、ネットフリックスなどの上場来高値更新が続いている。今晩は米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注目する5月個人消費支出(PCE)価格指数の発表があり、インフレ鈍化を示す結果となれば、早期利下げ期待を背景にS&P500の最高値更新が期待できそうだ。
今晩の米経済指標・イベントは5月個人所得・個人消費支出・個人消費支出 (PCE) 価格指数のほか、6月ミシガン大消費者信頼感指数確報値、同1年先・5年先期待インフレ率確報値など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:6月27日、14:00)
トレーダーズ・ウェブ
関連ニュース
- NY為替見通し=米5月PCEデフレーターや6月消費者指数のインフレ期待に要注目か
- 今日の株式見通し=堅調か 米国株は強くダウ平均は404ドル高
- NY株見通しー底堅い展開か、経済指標は1-3月期GDP確報値、新規失業保険申請件数など
- NY為替見通し=まずは米雇用関連指標を見極め、FRB高官の講演にも注目
- 【要人発言】経済再生相「自動車関税25%は受け入れられるものではない」
最終更新:6/27(金) 20:54