楽天証券とSBI証券、お得なのはどっち? 15項目で徹底比較
楽天証券とSBI証券の特徴を、項目別に比較しました。それぞれのメリット・デメリットを解説します。
口座開設数:いずれも開設数は900万超えで大差なし

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口座開設数は、楽天証券・SBI証券いずれも国内ネット証券のなかでトップシェアを競っています。楽天証券の口座開設数は1,193万口座、SBI証券は約1,367万口座(※どちらも2024年12月時点)です。ややSBI証券のほうが多いものの、大差はないでしょう。
なお、SBI証券の口座開設数は、SBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券、FOLIOを含む口座数です。口座開設数は大差ないため、あまり考慮しなくてよい項目といえます。
※参考:楽天証券「決算情報|2024年12月期 決算説明会資料」(外部サイト)/SBI証券「決算情報|2025年3月期 第3四半期 決算説明資料」(外部サイト)
取扱商品数:ほぼ互角だが、株式の取扱いはSBI証券のほうが有利

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取扱商品数を見ると、楽天証券もSBI証券もほとんど変わりません。投資信託の本数はどちらも2,600本前後と互角です。米国株式を見ても、楽天証券は約4,600本、SBI証券は約5,190本を取扱っており、SBI証券がやや多いものの大差はありません(※執筆時点)。
FX(外国為替証拠金取引)は、SBI証券が34通貨ペア、楽天証券が28通貨ペアの取引が可能です。どちらも主要な商品はそろっており、豊富なラインアップから投資先を選べるでしょう。
ただし、取扱市場数はSBI証券のほうが有利です。国内株式の取扱市場数を比較すると、楽天証券は東証・名証の2つですが、SBI証券は東証、名証、福証、札証の上場銘柄すべてから購入できます。
外国株式の取扱市場数を見ても、楽天証券が6カ国であるのに対し、SBI証券は9カ国です。どちらも取扱商品数に申し分はありませんが、より投資の幅を広げたいならSBI証券のほうが向いているでしょう。
国内株式の取引手数料:楽天証券・SBI証券どちらも無料

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SBI証券では2023年9月30日に、楽天証券では2023年10月1日に手数料の改定が行われ、どちらも国内株式の取引手数料が無料化されました。
これまでは1日の取引額によって手数料が決まるプランがありましたが、今後は条件を満たすことで取引金額・回数に関係なく無料で取引できます。SBI証券の条件は、取引報告書や各種交付書面をすべて郵送から電子交付に切り替えること。楽天証券では「ゼロコース」の選択が必要です。
株取引などの手数料が無料になる具体的な条件や、両社のプランを詳しく知りたい場合は、楽天証券(外部サイト)・SBI証券(外部サイト)の公式サイトから確認してください。
IPO:実績はSBI証券が上回る

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IPO投資の実績はSBI証券のほうが多く、2024年の取扱実績ではSBI証券が76社、楽天証券が54社です。
IPOとはInitial Public Offeringの略で、企業が東証などの証券取引所に上場することをいい、新規公開株式や新規上場株式とも呼ばれます。上場によってその企業の株価が上昇することで、大きな利益が期待できるのが魅力です。購入数に限りがあるため、一般的には抽選で購入する人を決めます。
楽天証券のIPOは平等抽選なので、人気銘柄の場合は当たりにくいのが難点。SBI証券では、抽選に外れても「IPOチャレンジポイント」と呼ばれる独自の制度によって、次回以降の抽選に当選しやすくなるのでおすすめです。
IPO投資を比較すると、実績が豊富で抽選に当たりやすい制度のあるSBI証券が一歩リードしています。IPO投資の実績は各社公式サイトで公開されているので、気になる人はチェックしてみてください。
単元未満株:取扱数が多いのはSBI証券

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少額投資に最適な単元未満株の取扱数は、SBI証券のほうが豊富です。楽天証券の取扱数は寄付銘柄が2,116本、リアルタイム銘柄数が786本ですが、SBI証券では上場している3,800銘柄以上に投資できます(※執筆時点)。
単元未満株とは、銘柄ごとに決められた最低売買単位である1単元よりも少ない量で取引できる株式のこと。通常、国内株式は1単元の100株から取引するのが基本ですが、単元未満株は1株から取引できます。
SBI証券では「S株」と呼ばれ、2023年9月30日から「S株」の取引手数料が無料化されました。一方、楽天証券では「かぶミニ」と呼ばれ、売買手数料は無料ですが、リアルタイム取引では1回あたり0.22%のスプレッドがかかります。取引にかかるコストについても、SBI証券のほうが抑えられるでしょう。
新NISA:手数料・銘柄数は楽天証券もSBI証券も大差なし

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SBI証券も楽天証券もNISA口座に対応しており、手数料や銘柄数に大きな差はないといえます。
どちらもNISA口座で取引する際、手数料はかかりません。投資信託、国内株式、外国株式、海外ETFを無料で取引できます。ただし、一部の国の個別株は売買手数料がかかることもあるので注意しましょう。
つみたて投資枠の取扱商品数は、SBI証券が271銘柄、楽天証券が254銘柄です(※執筆時点)。どちらもNISAでのIPO(新規公開株式)取引にも対応しています。
積立頻度の選択肢はSBI証券のほうが1つ多く、楽天証券は毎日・毎月のみ、SBI証券は毎日、毎週、毎月から選択可能です。とはいえ、NISAの充実度に大きな差はないため、自分にとって使いやすいほうを選ぶとよいでしょう。
iDeCo:商品数はSBI証券が多い。手数料に差はなし

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iDeCoの運用管理手数料は楽天証券もSBI証券も無料ですが、取扱商品数はSBI証券のほうが豊富です。楽天証券の取扱商品が36本に対し、SBI証券は87本のラインアップがあります(※執筆時点)。両社とも低コストで提供していますが、商品数の多さではSBI証券が優勢です。
ただし、元本が保証された商品に大差はありません。SBI証券では元本保証型の保険商品の取扱いがあり、楽天証券では定期預金の商品が用意されています。元本保証のある商品に投資したいのであれば、商品数以外の使い勝手に注目して選ぶのがおすすめです。
ポイント投資:楽天証券なら米国株式にも投資が可能

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ポイント投資はSBI証券でも楽天証券でも可能ですが、楽天証券はポイントでより多くの金融商品を購入できます。両者で共通している投資対象は国内株式と投資信託の2つ。楽天証券ではこれらに加えて、米国株式とバイナリーオプションにも投資できます。
ポイント投資に使えるポイントの種類は、SBI証券がVポイントとPontaポイント、楽天証券が楽天ポイントです。普段使っているポイントにもよりますが、より効率よくポイントをためて投資に回したいなら楽天証券のほうが向いているでしょう。
楽天ポイントは、ほかの楽天サービスを利用したり連携させたりすることで還元率がアップします。楽天トラベル、楽天市場、楽天モバイル、楽天銀行など、ほかの楽天サービスも頻繁に利用する人には楽天証券がおすすめです。
ポイントサービス:ポイントの選択肢が多いのはSBI証券

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ためられるポイントの選択肢が多いネット証券を選びたいなら、SBI証券がおすすめです。
SBI証券では、Vポイント、Pontaポイント、dポイント、PayPayポイント、JALのマイルから好きなポイントを選んでためられます。楽天証券では楽天ポイント以外をためられないので、複数のポイントサービスから自分に合ったものを選択したい人は、SBI証券の利用を検討してみましょう。
SBI証券でポイントをためるには、前もってポイントサービスを申込む必要があります。口座開設が完了したら忘れずに公式サイトへログインし、メインポイントの設定を行ってください。
クレカ積立:SBI証券は対象カードの種類が多く、還元率が高い

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SBI証券も楽天証券もクレカ積立に対応していますが、SBI証券のほうが対象カードの種類が多く、ポイント還元率も高いのが特徴です。
SBI証券では、クレカ積立の対象カードが三井住友カード、タカシマヤカード、東急カードなど7種類あります。なかでも、三井住友カードを使ってクレカ積立すると、ポイントをよりお得にためることが可能です。
三井住友カードのランクごとにポイント還元率は異なり、通常カード(NL)で最大0.5%、ゴールドカードで最大1.0%、プラチナカードで最大2.0%、プラチナプリファードカードで最大3.0%に設定されています。
一方、楽天証券のクレカ積立投資は楽天カードのみが対象です。ポイント還元率はカードの種類によって変わり、通常カードが0.5%、ゴールドカードが0.75%、プレミアムカードが1.0%、ブラックカードが2.0%に設定されています。手数料が年率0.4%以上の銘柄は、ブラックカードが2.0%、そのほかのカードは種類を問わず1.0%です。
自分が所持しているクレジットカードの種類やランクに応じて、どれが最もお得かを検討しましょう。
スマホアプリ:SBI証券のほうが取引手段は豊富だが大差はない

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スマホアプリは両者とも提供していますが、アプリでできる取引の手段が豊富なのはSBI証券です。
楽天証券では、国内株式、米国株式、FX、先物オプションの取引に対応したアプリしかありませんが、SBI証券では国内株式、米国株式、FX、先物オプションに加えて、積立用のアプリや安全にログインするためのスマートアプリなどがあります。
とはいえ、両者ともにさまざまな情報収集や分析ができたり、売買のタイミングを逃さないためのアラート機能があったりと、豊富な機能を備えている点は変わりありません。
いずれも大きな差があるとはいえないのと、アプリでなくてもスマホから公式サイトにアクセスして取引は手軽に行えるので、アプリでの操作にこだわりがなければ気にしなくてもよいでしょう。
株アプリ・ツール:アプリ1つに機能がまとまった楽天証券が便利

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スマホアプリ同様、株アプリも両者とも無料で提供しています。それぞれ豊富な情報量と使いやすさが魅力のアプリです。
とはいえ、国内株式・米国株式の管理に別アプリが必要なSBI証券と比べて、楽天証券は「iSPEED」という1つのアプリですべて管理できるのがメリット。1つのアプリを開くだけで、必要な情報をオンラインで手軽にチェックできます。
銘柄情報や日本・海外の市場状況、ニュースを確認できるほか、日経テレコンやトウシルなどで情報収集ができるのも特徴。為替レートやチャート、注文パネルなど、画面に必要な情報だけをカスタマイズして表示できるMy Page機能も便利な印象です。Apple Watchと同期させて、手元で簡単に株価をチェックすることもできますよ。
ロボアドバイザー:コストを抑えやすいのは楽天証券

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ロボアドバイザーのコストは、楽天証券のほうが抑えやすいといえます。ロボアドバイザーとは、資産配分やポートフォリオの提案、運用までをAIが自動で行ってくれるサービスのことです。
SBI証券の「ROBOPRO」では資産残高×1.1%の手数料がかかるのに対し、楽天証券の「楽ラップ」は資産残高×0.715%、もしくは資産残高×0.605%+運用益×5.5%に設定されています。運用コストをなるべく抑えてロボアドバイザーを使いたいなら、楽天証券の「楽ラップ」を選ぶとよいでしょう。
銀行との連携:金利はSBI証券、ポイント獲得は楽天証券がお得

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楽天証券もSBI証券も銀行口座との連携で普通預金金利がアップしますが、よりお得なのはSBI証券といえます。
楽天証券と楽天銀行を連携させると、「マネーブリッジ」によって普通預金金利が最大年0.28%にアップ。一方のSBI証券では、住信SBIネット銀行を連携させると金利が0.21%になり、SBI新生銀行と連携させると年0.40%にアップします。少しでも普通預金金利を上げたいなら、SBI証券とSBI新生銀行の組み合わせを検討しましょう。
ただし、銀行口座との連携によるポイント獲得は楽天証券のほうが手軽です。「ハッピープログラム」の適用により、銀行口座と連携するだけで楽天ポイントがたまります。
SBI証券では三井住友銀行が提供する「Olive」との連携でVポイントがもらえますが、「Olive」アカウントの作成やアプリとの紐付けなどが必要です。とはいえ、最初に設定を済ませればよいので大きなデメリットとはいえないでしょう。ためたいポイントや手続きの手間を考慮し、自分に合うほうが選ぶのがおすすめです。
キャンペーン:どちらも豊富。口座開設時の特典は楽天証券のみ

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SBI証券と楽天証券ともに、豊富な種類のキャンペーンが開催されています。買付手数料がキャッシュバックされたり、ポイントが付与されたりと、キャンペーンの種類はさまざまです。
口座開設時はキャンペーンを活用してお得に開設したいところですが、2025年3月時点で口座開設キャンペーンがあるのは楽天証券だけでした。楽天証券と楽天銀行の口座を同時開設してマネーブリッジを登録し、クイズに正解すれば最大3,000円相当がもらえます。さらに抽選で最大10万円を獲得できるのも魅力です。
とはいえ、キャンペーンの内容などは不定期に変更されることが多いので、各社のキャンペーン情報をこまめにチェックしておくのがおすすめです。
楽天証券とSBI証券はどんな人におすすめ?
楽天証券とSBI証券の違いをふまえ、それぞれおすすめな人の特徴を解説します。
楽天証券がおすすめな人の特徴
楽天証券は、日常生活で楽天グループのサービスを利用する人や、投資初心者におすすめです。理由を詳しく見ていきましょう。
楽天サービスをよく利用している人

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楽天サービスをよく利用する人には楽天証券が向いています。楽天証券の利用でたまったポイントは投資に回せるだけでなく、楽天市場でのネットショッピングや楽天トラベルでの旅行予約など、生活のさまざまなシーンで使えます。
楽天サービスの利用に応じてポイント還元率が上がるのもメリットのひとつ。楽天証券で一定の条件をクリアするとSPUの対象になり、さらにお得にポイントをためられます。SPUとは、楽天の対象サービスで条件を達成すると、楽天市場での買い物でもらえるポイントがアップするプログラムです。
<SPUの例:楽天証券口座と楽天銀行座の連携(マネーブリッジ)>
- 楽天ポイントを含めて月30,000円以上の投資信託を購入|SPUがプラス0.5倍
- 楽天ポイントを含めて月30,000円以上の米国株式を購入|SPUがプラス0.5倍
- → 合計してSPUがプラス1.0倍にアップ
また、ポイントが効率よくたまる「ハッピープログラム」にエントリーすると、国内株式や外国株式などの取引手数料が100円かかるごとに1ポイントが付与されるほか、投資信託の保有残高が基準に達した場合もポイントがもらえます。
2023年10月1日からは、外国株式や先物・オプションなどの取引手数料の1%がポイントバックされるプログラムがスタートしました。楽天証券にはポイントがたまりやすい仕組みがたくさんあり、ポイントが使える用途も広いので、楽天のサービスをよく使う人におすすめです。
まずはポイント投資から始めたい投資初心者の人

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現金を失うリスクを抑え、まずは幅広い商品へのポイント投資から始めたい初心者に楽天証券がおすすめです。
楽天証券では、投資信託に加えて国内株式、バイナリーオプション、米国株式にもポイント投資が可能です。SBI証券では投資信託と国内株式にしかポイント投資ができないので、より幅広い商品への投資に慣れたい人にとっては楽天証券のほうが使い勝手がよいでしょう。
ポイント投資なら、仮に損失が出ても現金を失うリスクがありません。投資に慣れていない初心者なら、まずはポイント投資でやり方や感覚をつかむと勉強になります。投資してみたいけれどお金を失うリスクが怖い人は、まず楽天証券でポイント投資から始めるとよいでしょう。
ほかにも楽天証券にはたくさんの魅力があります。以下のページで楽天証券を実際に使ったクチコミや、はじめて口座を開設するために必要な情報をまとめているので、チェックしてみてください。
SBI証券がおすすめな人の特徴
SBI証券は投資初心者だけでなく、投資経験者にもおすすめできる機能がそろっています。以下でおすすめな人の特徴をチェックしてみましょう。
豊富なラインアップから商品を選びたい人

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SBI証券は国内株式・外国株式の取扱市場数が豊富なので、視野を広げて投資先を選びたい人におすすめできます。単元未満株やiDeCoの取扱銘柄数、IPO実績も楽天証券に比べて有利です。
SBI証券は、主要ネット証券のなかで最多の9カ国の外国株式を取扱っています。米国株式の銘柄も約5,190本と、豊富なラインアップが魅力です(※執筆時点)。国内株式の取扱市場数も多く、国内の全株式市場に上場している銘柄を購入できます。
さまざまな国や地域の銘柄に興味があるなら、SBI証券での口座開設を検討してみましょう。
クレカ積立やポイントサービスの充実度を重視する人

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クレカ積立を活用して資産運用がしたい人や、豊富な選択肢からためるポイントを選びたい人にはSBI証券がおすすめです。楽天証券でもクレカ積立はできますが、利用できるのは楽天カードのみ。SBI証券はクレカ積立の対象カードが7種類もあるので、ためたいポイントに合わせてカードを選びやすいでしょう。
なかでも三井住友カードでクレカ積立をすれば、ポイント還元率がよりお得に。カードの種類によるものの、最大3.0%に設定されています。カードのランクに応じて還元率が上がるので、特にランクの高いカードを所持している人は恩恵を受けられるでしょう。
また、SBI証券のポイントサービスでは、Vポイント、Pontaポイント、dポイント、PayPayポイント、JALのマイルからためるポイントを選べます。楽天ポイントをメインに使っているなら楽天証券がおすすめですが、そのほかのポイントをためたいならSBI証券が向いているでしょう。
SBI証券についてもっと詳しい情報を知りたい人は、以下のページもチェックしてみてください。実際に使っている人のクチコミや基本情報をまとめているので、SBI証券のことをより深く理解できるはずです。
楽天証券とSBI証券を使い分けるのも手。併用のメリットは?
楽天証券とSBI証券のどちらで口座を開設すべきか迷っている人は、両方利用するのもおすすめです。証券口座を複数持つことで、それぞれの強みに応じて使い分けられます。
複数口座を併用することで、投資できる商品の幅が広がったり、IPO株の抽選で当選する確率が上がったりするのがメリットです。システム障害や証券会社の倒産が起きた場合を考慮しても、複数口座を保有しているとリスク分散につながります。
口座開設にかかる費用は無料なので、両方使ってみて使いやすいほうをメインの口座にするのも選択肢のひとつです。ここからは、併用するポイントを解説します。
楽天証券やSBI証券以外の証券会社も気になっている人は、おすすめの証券会社をまとめている以下のページを参考にしてみてください。自分の投資スタイルに合った証券会社を見つけて、比較からスタートしてみましょう。
両方でクレカ積立をすると最大25万円まで積み立てられる

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SBI証券と楽天証券を併用してクレカ積立を行うと、毎月の積立上限額がアップします。SBI証券のクレカ積立の上限額は10万円。楽天証券では、楽天カードと楽天キャッシュレスを併用することで毎月15万円までクレカ積立が可能です。
どちらか1社のみでは10万円または15万円までしか積立ができませんが、併用することで最大25万円まで積み立てられます。そのぶんポイントも多く獲得できるので、クレカ積立に力を入れたいなら恩恵を受けられるでしょう。
両社からIPOに応募して当選確率を上げる

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SBI証券と楽天証券の両方でIPOに応募すれば、当選確率を上げられます。新規公開株に投資をするIPO投資は利益を受けられる確率が高く、株式購入時にも手数料がかかりません。
成長している企業に投資できるというメリットもあるものの、購入するためには抽選に応募して当選する必要があります。一般的にIPO投資の当選確率は1~2%といわれており、当選するのは簡単なことではありません。
当選確率を上げるためには複数の証券会社から申込むのが有効です。特にIPO投資の主幹事会社になることが多いSBI証券と、完全平等抽選を行う楽天証券から応募すれば、効率的に当選確率を上げられるでしょう。IPO投資に力を入れたい人は、SBI証券と楽天証券を併用して両方から申込むのがおすすめです。
一方で取扱いがない銘柄やサービスをもう片方で補える

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SBI証券・楽天証券ともに取扱っている銘柄は豊富ですが、すべての銘柄を網羅しているとはいえません。主に使っている証券口座では取扱っていない商品に投資したいなら、別の証券口座を開設して併用するのもひとつの手です。
例えば、楽天証券をメインに使っている場合、国内株式や外国株式の取扱市場数が豊富なSBI証券を利用すると投資の選択肢が広がります。楽天証券では取扱っていない福証や札証の銘柄、韓国株式、ロシア株式、ベトナム株式などに投資できますよ。
投資の選択肢を増やしたいのであれば、2社を併用してお互いに足りない部分を補うのがおすすめです。
ツール・アプリを使い分けることで使いやすさがアップ

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SBI証券も楽天証券もアプリや取引ツールを提供していますが、使いやすさや得られる情報はそれぞれ異なります。
使い勝手の良さは実際に使ってみないとわからないため、2社を併用して使いやすさをチェックしてみるとよいでしょう。そのうえで、それぞれのメリットを活かせるようにアプリや取引ツールを組み合わせて使うのがおすすめです。
例えば、投資信託の積立注文や運用状況の確認がしやすいSBI証券の「かんたん積立 アプリ」は投信積立用、取引をまとめて管理しやすい楽天証券の「iSPEED」は個別銘柄の取引専用など、各社の強みを活かせる使い方を工夫してみましょう。
投資情報の面では、四季報やバロンズ・ダイジェストなどは両方で見られますが、トウシルや日経テレコンは楽天証券でしか閲覧できません。各社で取扱っている情報が異なるので、併用すればより多くの情報を効率よく収集できるでしょう。
SBI証券と楽天証券に関するよくある質問
SBI証券か楽天証券のどちらを利用するか検討している人のなかには、両方使う際に注意すべき点はあるのか、口座の乗り換えはできるのかなどが知りたい人もいるでしょう。ここでは、SBI証券と楽天証券についてよくある質問を解説します。
楽天証券とSBI証券を両方使うときの注意点はある?

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楽天証券とSBI証券の両方を利用すると、口座管理に手間や時間がかかったり、取引状況によっては確定申告が必要になったりする点に注意が必要です。
楽天証券とSBI証券に限らず、複数の証券会社の口座を開設すると、IDやパスワードなどをそれぞれ管理する必要があります。資産状況を把握するときも、どちらの口座にどの資産を保有しているかを確認する手間が生じるでしょう。
また、一方の証券会社で利益が、もう一方の証券会社で損失が出ている場合、損益通算するには確定申告が必要です。損益通算とは、同一年分の取引による利益と損失を相殺することを指します。単一の証券会社であれば自動的に損益通算できますが、複数の証券会社をまたいで損益通算するには確定申告の手間がかかる点を覚えておきましょう。
加えて、大口優遇の条件を満たしにくくなる点もネックです。例えば、SBI証券では信用取引で新規建約定代金合計額が5億円以上、未決済建玉残高が5億円以上になると、翌月は買方での一般信用金利が2.8%から2.1%に優遇されます。しかし、資産が複数の証券会社に分散すると、大口優遇の条件達成は困難になるでしょう。
楽天証券からSBI証券に乗り換えられる? その反対は?

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楽天証券からSBI証券に乗り換えたり、反対にSBI証券から楽天証券に乗り換えたりすることは可能です。利用中の証券会社から他社へ乗り換え、保有中の株式を移管する際のおおまかな流れを紹介します。
まずは、乗り換え先の証券会社で口座開設を申込みましょう。このとき、特定口座に預けている資産を移管したい場合は特定口座の開設が必要です。
続いて、利用中の証券会社に「口座振替依頼書」または「特定口座内上場株式等移管依頼書」を請求します。預り区分によって書類の種類や記入方法などが異なるので、公式サイトの案内を確認してみてください。
書類に必要事項を記入し、署名・捺印ができたら利用中の証券会社に提出しましょう。書類の提出から1週間程度で、乗り換え先の証券口座への振替が完了します。
SBI証券または楽天証券のNISA口座は、他社に移管できる?

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楽天証券またはSBI証券で開設したNISA口座は、通常の口座と同じく他社へ移管できます。NISA口座で保有している資産は移せませんが、口座自体を変更することは可能です。
利用中の証券会社で金融機関変更手続きを行うと、「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」が発行されます。NISA口座を変更したい証券会社へほかの必要書類とあわせて提出すれば、移管手続きは完了です。
ただし、変更したい年の年間投資額をすでに利用している場合や、金融機関変更手続きをその年の10月以降に行った場合は、最短で翌年以降の移管となるので注意してください。
また、楽天証券ではNISA口座での発注がある場合も手続きができないと定めています。すでに注文が入っている際は、事前に取り消してから金融機関変更手続きを申請しましょう。
口座を開設したあとはすぐに使わなくてもいい?

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SBI証券や楽天証券では、口座を開設したあとすぐに使わなくても口座管理手数料などは発生しません。ただし、10年間など長期間利用していない口座がある場合は、一時的に取引が停止されるケースもあるので注意しましょう。
口座開設から数カ月程度であれば利用がなくても問題はないといえますが、数年以上利用の予定がない場合は、口座や預貯金の取扱いについて問い合わせてみてもよいでしょう。
口座開設に手数料はかかる?

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SBI証券と楽天証券は、どちらも無料で口座開設ができます。口座維持手数料も発生しないので、誰でも手軽に始めやすいのがうれしいポイントです。
口座開設に迷った際は、それぞれの証券会社で取扱っている商品の種類や、ポイントのためやすさなどの観点で選ぶとよいでしょう。両方の口座を実際に開設してみて、どちらがより使いやすいかをチェックしてみるのもひとつの方法です。
以下のページでは、SBI証券と楽天証券の口座開設方法を詳しく解説しています。必要書類についても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
楽天証券やSBI証券以外の証券会社もチェック!
楽天証券やSBI証券以外の証券会社も気になっている人は、おすすめの証券会社をまとめている以下のページを参考にしてみてください。自分の投資スタイルに合った証券会社をピックアップし、比較検討してみましょう。