(株)大阪チタニウムテクノロジーズの決算情報

株式会社大阪チタニウムテクノロジーズは、チタン事業と高機能材料事業を主な事業セグメントとしています。チタン事業ではスポンジチタンやチタンインゴットなどを、高機能材料事業では高純度チタンや球状チタン粉末などを製造・販売しています。

2025年3月期の業績は、売上高が519.14億円（前年同期比6.2％減）となりました。一方で、営業利益は100.88億円（前年同期比21.7％増）と増加しました。しかし、経常利益は90.76億円（前年同期比3.0％減）、当期純利益は70.9億円（前年同期比26.8％減）と減少しています。チタン事業の売上高は減少したものの、高機能材料事業の売上高は増加しました。

貸借対照表では、総資産が1,009.25億円（前年度末比8.5％増）となりました。主な要因は製品及び原材料、固定資産の増加です。負債は580.87億円（前年度末比6.6％増）で、借入金の増加が主因です。純資産は428.38億円（前年度末比11.2％増）となり、利益剰余金の増加が主な要因です。

営業活動によるキャッシュ・フローは28.59億円の収入（前年同期比36.3％増）となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは34.75億円の支出（前年同期比15.2％増）で、主に有形固定資産の取得によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは6.94億円の支出（前年同期比32.4％増）となり、主に配当金の支払いによるものです。

2026年3月期の業績予想は、売上高510億円（前年同期比1.8％減）、営業利益40億円（同60.4％減）、経常利益35億円（同61.4％減）、当期純利益15億円（同78.8％減）と減収減益を見込んでいます。チタン事業では輸出向け販売価格の一時的な低下、国内需要の低迷を予想しています。

2025年3月期の年間配当額は1株当たり50円（中間配当25円、期末配当25円）となりました。2026年3月期の配当予想は年間15円（中間配当5円、期末配当10円）と減配が予定されています。