櫻島埠頭(株)の決算情報

櫻島埠頭株式会社の主な事業セグメントは、ばら貨物、液体貨物、物流倉庫の3つです。ばら貨物では石炭・コークス・塩等の原材料の物流業務、液体貨物では石油化学品や石油燃料等の中継業務、物流倉庫では危険物や冷凍食品等の保管・受払業務を行っています。

2025年3月期の連結業績は、売上高が43.38億円（前期比5.5%増）となりました。一方、営業利益は2.03億円（同13.9%減）、経常利益は2.99億円（同10.6%減）となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は2.32億円（同10.1%増）と増益になりました。売上高は増加したものの、既存設備への積極的なメンテナンスや更新投資により修繕費や減価償却費が増加し、営業利益と経常利益は減少しています。

総資産は110.98億円（前期末比10.1%増）となりました。これは主に、既存設備の更新工事により有形固定資産が増加したことや、保有株式の時価上昇により投資有価証券が増加したことによるものです。負債は41.27億円（同8.3%増）、純資産は69.7億円（同11.3%増）となりました。自己資本比率は62.8%と、前期末の62.2%から0.6ポイント上昇しています。

営業活動によるキャッシュ・フローは7.55億円の資金増加（前期は7.55億円の増加）となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは6.08億円の資金減少（前期は10.81億円の減少）となり、主に有形固定資産の取得による支出6.04億円によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは5,600万円の資金減少（前期は2.41億円の増加）となりました。

2026年3月期の連結業績予想は、売上高41億円（前期比5.5%減）、営業利益2億円（同1.5%減）、経常利益3.3億円（同10.1%増）、親会社株主に帰属する当期純利益2.2億円（同5.6%減）を見込んでいます。ばら貨物セグメントでは原材料貨物の取扱数量減少、液体貨物セグメントでは特別作業料の減少が予想されています。一方で、物流倉庫セグメントは安定した稼働が見込まれています。

2025年3月期の1株当たり配当金は40円（前期比10円増）となりました。2026年3月期も1株当たり40円の配当を予定しています。配当性向は26.0%から27.6%に上昇する見込みです。